「日大アメフト会見」からわかる、子へのパワハラに親ができること

まずは相手を否定し、「認められたい」と思う気持ちを刺激し、逃れられない状況に追い込みながら不当な要求に従わせる。そして、不当な要求に従ってしまったこと、あるいは、うまく従えなかったことに自責感を覚えたり、憤りを覚えたりしても、「すべてはお前のためなんだ」「優しすぎるのが悪いんだ」と相手に非を押し付ける。この一連の経過は、私がこれまでよく目にしてきたハラスメントの典型のひとつです。

引用元:「日大アメフト会見」からわかる、子へのパワハラに親ができること(西脇 喜恵子) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)

繰り返しになりますが、ハラスメントにはグレーゾーンがあります。厳しい指導とハラスメントの境目がどこにあるかの判断は難しいところもあります。今回の件では、日大選手が言っていた「信頼関係はわからない」という言葉が、「指導」とは言えないのではないか、と感じさせるヒントにもなるように思います。

引用元:「日大アメフト会見」からわかる、子へのパワハラに親ができること(西脇 喜恵子) | 現代ビジネス | 講談社(3/3)

この「グレーゾーン」を片方の人間しか使えない関係の場合は、意図的であるかどうかに関わらず「グレーゾーン」を利用した時点でアウトと言って良さそうだ。この場合、「グレーゾーン」の危険性に対して責任があるのは利用した側だ。「これはどっち?」と感じた時点でアウト。

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「そして、今回の問題のポイントですが、組織のトップによる指示とその責任、こちらが大きなポイントになると思います。直接的であっても間接的であっても組織の権力を持ったトップの指示、発した言葉。それは現場にどのような形で現れるかは分かりません。そのあたり、責任を持って、そして指示をする時点で、発言をする時点で配慮を持って指導にあたらなければいけない。ということが言えると思います」と静かに怒りをにじませた。

引用元:元関学大QB・有馬隼人キャスター「組織のトップによる指示とその責任が大きなポイント」(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース